「あれ、エンジンがかからない…」
「アイサイトの警告灯がついているし、バッテリー上がりかも…」
AWD(全輪駆動)による高い走行性能と、アイサイトなどの先進安全装備で人気のスバル車。信頼性の高い車ですが、電子制御が進んでいる分、バッテリーへの依存度は高く、突然のバッテリー上がりは誰にでも起こりうるトラブルです。
この記事では、スバル車でバッテリー上がりが起きた際の正しい対処法や原因を解説します。また、フォレスター、レヴォーグ、インプレッサといった主要車種のバッテリー位置や注意点、二度とトラブルを起こさないための予防策も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
スバル車のバッテリー上がりの原因3選
バッテリーが上がるには以下のような原因があります。
- ライトの消し忘れや半ドアなどの人為的ミス
- ドライブレコーダーや後付け電装品の電力消費
- 寒冷地での使用によるバッテリー性能の低下
スバル車特有の事情も含め、主な3つの原因を見ていきましょう。
ライトの消し忘れや半ドアなどの人為的ミス
最も多い原因はうっかりミスです。
スバル車はエンジンを切るとヘッドライトも消灯する車種が多いですが、車幅灯や室内灯を手動でつけたままにしてしまったり、半ドアでルームランプが点灯し続けたりすることでバッテリーが上がります。
ドライブレコーダーや後付け電装品の電力消費
スバルオーナーには、こだわりの電装品やセキュリティシステム、駐車監視機能付きのドライブレコーダーを装着している方も多いでしょう。
ドライブレコーダーや後付け電装品は、エンジン停止中も微弱な電気(暗電流)を消費し続けています。特にバッテリーが弱っている状態で暗電流の消費が重なると、数日でバッテリーが上がってしまうこともあります。
寒冷地での使用によるバッテリー性能の低下
AWD性能の高いスバル車は、スキー場や冬のキャンプなど、寒冷地で使われることが多い車です。
バッテリーは寒さに非常に弱く、気温が0度を下回ると性能が大きく低下します。
古いバッテリーで極寒の地へ行くと、化学反応が鈍くなり、朝一番にエンジンがかからないというトラブルが起きやすくなります。
スバル車のバッテリー上がり時の対処法4つ
万が一スバル車のバッテリーが上がってしまった場合、状況に合わせて以下の4つの方法から対処法を選びましょう。
- バッテリー充電器で安全にリカバリーする
- ロードサービスへ救援要請する
- ブースターケーブルでジャンプスタートする
- 携帯型エンジンスターターを活用する
それぞれについて詳しく解説します。
バッテリー充電器で安全にリカバリーする
おすすめのバッテリー上がりの対処法は、バッテリー充電器による回復です。
バッテリー充電器なら、バッテリーを傷めることなく満充電まで回復させることができるため、再発防止に最も効果的です。
また、電圧を安定させながら充電できるため、アイサイトをはじめとするスバル車の精密な電子制御システムを守るという意味でも、最も安全な選択肢と言えます。
ロードサービスへ救援要請する
「道具を持っていない」「ボンネットの中を触るのが怖い」という方は、無理せずプロを頼りましょう。
プロの作業員に任せることで、接続ミスによるショートや車両火災のリスクを回避できます。
スバル車はエンジンルーム内のレイアウトが独特な場合もあるため、知識のない状態で触るよりも、JAFや保険会社のサービスを利用するのが賢明です。
ブースターケーブルでジャンプスタートする
緊急時の応急処置として、他の車から電気を借りるジャンプスタートという方法もあります。
ただし、ジャンプスタートはリスクを伴う方法です。救援車との接続手順を誤ると過電流が流れ、車両システムに深刻なダメージを与える可能性があります。
取扱説明書をよく読み、手順を絶対に間違えないよう慎重に作業を行ってください。
携帯型エンジンスターターを活用する
アウトドアなど、周りに救援車がいない場所へ行くことが多いスバルオーナー様には、携帯型のジャンプスターターの使用も有効です。
小型ですが、バッテリーに繋ぐだけでエンジンを始動させるパワーを持っています。
車載しておくと緊急時に役立ちますが、ジャンプスターター自体の充電切れには注意が必要です。
【車種別】主要なスバル車のバッテリー位置と注意点
ここでは、スバルの主要3車種のバッテリー位置と、作業時の注意点を解説します。
- フォレスターのバッテリー位置と注意点
- レヴォーグのバッテリー位置・注意点
- インプレッサのバッテリー位置・注意点
バッテリー位置はモデルによっては場所が異なる場合があるため、正しい位置は必ず取扱説明書を確認してください。
フォレスターのバッテリー位置と注意点
フォレスターのバッテリーは、ボンネットを開けたエンジンルーム内にあります。
バッテリー上がりや交換で電源が遮断されると、パワーウィンドウのオート機能や、アイサイトの設定、電動リアゲートの設定がリセットされる場合があります。
復旧後は取扱説明書に従って初期設定を行ってください。
さらに詳しいバッテリー上がりの対処法については「スバルフォレスターのバッテリー上がり徹底ガイド!対処法・バッテリー位置まで詳しく紹介」で説明していますので、ご覧ください。

レヴォーグのバッテリー位置と注意点
レヴォーグのバッテリーも、エンジンルーム内に搭載されています。
レヴォーグはアイサイトXなど多くのセンサーとコンピューターを搭載しており、電力不足による影響が出やすい車です。バッテリー上がり復旧後にメーターパネルが警告灯だらけになることがありますが、これは一時的なエラー表示であるケースが多いです。
まずは落ち着いて、バッテリーが十分に充電されるまで走行し、システムが正常に戻るか確認してください。それでも消えない場合はディーラーで診断機によるチェックが必要です。
インプレッサのバッテリー位置と注意点
インプレッサのバッテリー位置も、エンジンルーム内です。
アイドリングストップ車の場合、充放電の激しい過酷な環境に耐えられる専用規格の高性能バッテリーが必須です。交換時にコストを抑えようとして標準車用のバッテリーを使用するのは避けましょう。
また、バッテリー端子付近にある「バッテリーセンサー」は、アイドリングストップの制御に関わる重要部品です。ケーブル接続時に強い力を加えないよう注意してください。
スバル車のバッテリー上がりを予防する5つの対策
スバル車とのアクティブなカーライフを楽しむために、日頃から以下の5つの予防策を意識しましょう。
- バッテリー充電器で常に満充電をキープする
- 「チョイ乗り」を避けてまとまった距離を走る
- 降車時にオートライト・ルームランプを確認する
- バッテリー端子の緩みや汚れをチェックする
- 車検や点検のタイミングでバッテリーを交換する
それぞれについて見ていきましょう。
バッテリー充電器で常に満充電をキープする
効果的な予防策のひとつは、バッテリー充電器による定期的なメンテナンスです。
特に「週末のドライブにしか使わない」という場合、駐車中に自然放電が進んでいます。充電器を繋いでおけば、常に満充電を維持でき、アイドリングストップ機能も正常に作動し、バッテリー寿命も延ばすことができます。
また、駐車監視機能付きのドライブレコーダーやセキュリティシステムを搭載している場合、エンジン停止中の電力消費(暗電流)は意外と大きいものです。これらは走行充電だけでは補いきれないことが多いため、自宅での補充電がバッテリーのコンディション維持に劇的な効果を発揮します。
オプティメイトはサルフェーション除去機能付き
オプティメイト(OptiMate 7 Select)は、バッテリーの寿命を縮める原因となるサルフェーションを除去する機能を備えています。サルフェーションとは、バッテリー内部で発生する硫酸鉛結晶のことで、これが電極を覆うことで充電効率が低下し、最終的に寿命短縮に繋がります。
オプティメイトは、このサルフェーションを取り除くために、最大22Vの高電圧※と独自のパルス充電技術を採用しています。バッテリーの状態をリアルタイムで監視しながら、バッテリーの状況に合わせてサルフェーションを除去します。
※車載時には最大16Vでの回復充電です。車両側を保護するために自動で制御をします。
「チョイ乗り」を避けてまとまった距離を走る
車は走行中に発電して充電します。近所の買い物など、10分以内の短い距離の運転(チョイ乗り)ばかりだと、エンジン始動で使った電気を回収できず、バッテリー残量は減る一方です。
週に一度は、少し遠回りをしてでもまとまった距離を走るようにしましょう。
具体的には、信号待ちの少ない道を「30分以上」走り続けるのが理想的です。アイドリングや渋滞中はエンジンの回転数が低く、発電量が十分に得られないためです。
定期的なドライブは、バッテリー内部の化学反応を活性化させ、劣化を防ぐ良いリフレッシュになります。
降車時にオートライト・ルームランプを確認する
基本ですが、降車時の確認は重要です。最近のスバル車はオートライト機能が優秀ですが、手動で操作した場合や、マップランプ(読書灯)などは消し忘れることがあります。
車を離れる前に、一瞬振り返って車内が暗くなっているか確認する癖をつけましょう。
さらに注意したいのが「半ドア」です。ドアがしっかり閉まっていないと、車内のコンピューターがスリープモード(省電力状態)に移行できず、見えないところで電気を消費し続けます。
ルームランプだけでなく、メーターパネルの半ドア警告灯が点灯していないかも合わせて確認する習慣をつけると安心です。
バッテリー端子の緩みや汚れをチェックする
ボンネットを開けた際、バッテリー端子が緩んでいないか、白い粉(腐食)が付いていないかチェックしましょう。接触不良は充電不足の原因になります。
汚れがある場合は清掃し、緩みがあれば締め直すことが大切です。
この白い粉は、バッテリー内部のガス漏れや劣化のサインでもあります。放置すると端子が腐食して電気が流れにくくなり、エンジン始動性が悪化するだけでなく、アイサイト等の電子機器への電圧供給が不安定になる恐れもあります。
車検や点検のタイミングでバッテリーを交換する
バッテリーは消耗品です。どんなに丁寧に扱っても、2年〜5年程度で寿命がきます。
出先でのトラブルを防ぐためにも、車検や法定点検のタイミングでプロに診断してもらい、性能が低下している場合は早めに新品へ交換しましょう。
「最近、朝イチのエンジンのかかりが少し重い」「パワーウィンドウの動きが遅くなった」と感じたら、それは寿命のサインです。完全に止まってしまう前に交換するのが鉄則です。
特に寒冷地へ行く前や、夏場のエアコン使用シーズン前には、必ず電圧チェックを行い、不安があれば迷わず交換することをおすすめします。
スバル車のバッテリー上がりにはオプティメイト7セレクト
アイサイトをはじめとする高度な電子機器を多数搭載したスバル車のバッテリー管理には、高性能な充電器が必須です。そこでおすすめなのが、「オプティメイト7セレクト」です。
以下にオプティメイト7セレクトの主要な機能をまとめました。
| 機能の名称 | 機能の内容 |
| 全自動マルチステップ充電機能 | つなぐだけでバッテリーの電圧や劣化具合を自動で読み取り、その時の状態に最も適した充電プログラムを全自動で実行します。 |
| アンプマティック機能 | バッテリーの体力に合わせて、充電する電気の量を自動で調整します。熱を持ちすぎたり傷めたりすることなく、最短かつ安全に満充電にします。 |
| 超強力パルス回復充電機能 | バッテリー寿命を縮める原因「サルフェーション」を、特殊な電気パルスで分解・除去。弱ったバッテリーのパワーを呼び覚まし、寿命を延ばす効果が期待できます。 |
| バッテリー診断機能 | 充電中はもちろん、完了後もバッテリーの状態を見守り続けます。もし内部で漏電などの異常があればすぐにお知らせするため、電気系統のトラブルを未然に防げます。 |
| メンテナンス機能 | 充電が終わると、自動的に「維持モード」へ切り替わります。バッテリーが自然に減った分だけを優しく補給するため、繋ぎっぱなしでも過充電の心配がありません。 |
オプティメイト7セレクトは、スバル車に多く採用されているアイドリングストップ車用バッテリーや、標準的なバッテリーなど、あらゆる12V鉛バッテリーに対応しています。
バッテリー上がり時の備えとして、日々のメンテナンスとして1台備えておくと安心です。
スバル車のバッテリー上がりを予防して楽しいカーライフを送ろう
今回は、スバル車のバッテリー上がりの対処法や車種別の注意点、予防策について解説しました。
水平対向エンジンの心地よい鼓動や、安心のアイサイト機能も、すべては健全なバッテリーがあってこそ発揮されます。ジャンプスタートなどの緊急処置はあくまで「一時しのぎ」です。
大切な愛車を長く調子よく保つためにも、バッテリー充電器でのバッテリーケアを取り入れてみてはいかがでしょうか。
オプティメイト7セレクトがあれば、バッテリー上がりの不安から解放され、スバル車とのドライブをより一層楽しむことができます。
バッテリー上がりの不安を取り除きたい方は、ぜひオプティメイト7セレクトをご検討ください。










