「急にエンジンがかからなくなったらどうしよう…」
「アウトランダーのPHEVだけど、普通のジャンプスタートってしてもいいのかな?」
そんな万が一の不安を解消し、大切なアウトランダーで安心して出かけるために欠かせないのが『バッテリー上がりの正しい対処法』です。
この記事では、特に注意が必要なPHEVモデルも含めて、バッテリー上がり時のポイントを分かりやすく解説します。
バッテリー規格や場所、原因なども紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
三菱アウトランダーのバッテリー上がり対処法3選
バッテリーが上がった際の対処法は、主に3つあります。
- バッテリー充電器で充電する
- ジャンプスタートで応急処置をする
- ロードサービス・専門業者に依頼する
それぞれの方法の特徴と、PHEVならではの注意点を解説します。
バッテリー充電器で充電する
ジャンプスタートは一時的な始動手段ですが、充電器なら根本的にバッテリーを回復させられます。
家庭用コンセント(AC100V)に接続し、車に搭載したままバッテリーを充電できる「バッテリー充電器」を使用する方法です。
弱ったバッテリーの状態を診断し、回復充電を試みる高機能な製品も登場しています。
ジャンプスタートのように救援車を探す必要がなく、駐車スペースで作業できるのが利点です。
ジャンプスタートで応急処置をする
最も一般的な応急処置が「ジャンプスタート」です。
他の車(救援車)や、持ち運び式の「ジャンプスターター」から電力を分けてもらい、システムを起動させます。
【ジャンプスタートの手順】
①ライトやエアコンなど電装品のスイッチを切る
②救援車がMT車の場合はシフトレバーをニュートラルに、AT車の場合はパーキングに入れてエンジンを止める
③自車のパワースイッチの電源モードをオフにする
④ボンネットを開けてヒューズボックスのフタを開ける
⑤ヒューズボックス内の救援用端子カバーを開けたら、ブースターケーブルを+端子に接続する
⑥⑤で接続したブースターケーブルの反対側を救援車バッテリーの+端子に接続する
⑦もう一本のブースターケーブルを救援車バッテリーの-端子に接続する
⑧⑦のブースターケーブルの反対側を自車の未塗装の金属部分に接続する
⑨救援車のエンジンをかけて、回転数を少し高めにする
⑩自車のプラグインハイブリッドEVシステムを起動させられたら、ブースターケーブルをつないだ時と逆の順番で外していく
ただし、アウトランダーのPHEVモデルやアイドリングストップ車は、救援車(助ける側)になることはできません。
ジャンプスタートは手順を誤ると火花が飛んだり、ショートしたりする危険が伴います。
自信がない場合は、無理をせず他の方法を選ぶのが賢明です。
ロードサービス・専門業者に依頼する
道具がない場合や、PHEVのシステムを触るのが不安な場合は、プロに任せるのが安全・確実な方法です。
JAF(日本自動車連盟)の会員であれば、無料で救援を依頼できます。
契約している自動車保険(任意保険)に、ロードサービスが付帯しているかどうかも確認してみましょう。
会員でなくても、バッテリー上がりの救援を行っている専門業者に連絡する方法もあります。
三菱アウトランダーのバッテリーが上がる原因5つ
アウトランダーPHEVはバッテリーが上がりにくい構造ですが、いくつかの原因で上がることがあります。
- ライト類の消し忘れ
- エアコン(電装品)の使い過ぎ
- 長期間の放置による自然放電
- 補機バッテリーの寿命
- 車両(エンジン・充電系)の不具合
主な5つの原因を知り、予防に役立てましょう。
ライト類の消し忘れ
バッテリー上がりの原因として非常に多いのが、室内灯(ルームランプ)やヘッドライトの消し忘れです。
エンジン(システム)を停止しても、ライト類は補機バッテリーの電力を消費し続けます。
短時間でもバッテリーが弱っていると、上がってしまうことがあるため注意が必要です。
エアコン(電装品)の使い過ぎ
システムを停止した状態(ACC状態)で、エアコンやオーディオを長時間使用するとバッテリーが上がります。
特にエアコンは消費電力が非常に大きいためです。
発電が止まっている状態での電装品の使用は、最小限にとどめましょう。
長期間の放置による自然放電
車はシステムを停止していても、時計やセキュリティシステムなどのために待機電力を消費しています。
また、バッテリー自体も少しずつ自然に放電していくものです。
長期間車に乗らないと、PHEVであっても補機バッテリーは充電されず、やがて上がってしまいます。
補機バッテリーの寿命
補機バッテリーは消耗品であり、その寿命は一般的に2年~4年と言われています。
寿命が近づくと、バッテリー内部の劣化が進み、電気を十分に蓄えることができなくなります。
そのため、ライトの消し忘れなどをしていなくても、バッテリー上がりが起きやすくなるのです。
オプティメイトはサルフェーション除去機能付き
オプティメイト(OptiMate 7 Select)は、バッテリーの寿命を縮める原因となるサルフェーションを除去する機能を備えています。サルフェーションとは、バッテリー内部で発生する硫酸鉛結晶のことで、これが電極を覆うことで充電効率が低下し、最終的に寿命短縮に繋がります。
オプティメイトは、このサルフェーションを取り除くために、最大22Vの高電圧※と独自のパルス充電技術を採用しています。バッテリーの状態をリアルタイムで監視しながら、バッテリーの状況に合わせてサルフェーションを除去します。
※車載時には最大16Vでの回復充電です。車両側を保護するために自動で制御をします。
車両(エンジン・充電系)の不具合
バッテリーの寿命や使い方に問題がないのに頻繁に上がる場合は、車本体の不具合も考えられます。
補機バッテリーを充電するためのシステム(オルタネーターなど)が故障している可能性です。
システム故障の場合は、バッテリーを交換しても問題は解決しないため、ディーラーや整備工場での点検が必要になります。
三菱アウトランダーのバッテリー寿命と交換方法
ジャンプスタートや充電をしてもすぐに症状が再発する場合、バッテリーの寿命かもしれません。ここでは、交換にかかる費用と、自分で行う手順を解説します。
バッテリー交換にかかる費用目安
バッテリー交換にかかる費用は、「バッテリー本体の価格」と「交換工賃」の合計です。
| バッテリー本体の価格目安 | バッテリーの交換工賃の目安 |
| 10,000円~40,000円程度 | 1,000~5,000円程度 |
バッテリー本体の価格は、性能やサイズによって10,000円〜40,000円程度と幅があります。
アウトランダーに多い高性能バッテリー(アイドリングストップ車用など)は、高価になる傾向です。
業者に依頼する場合の工賃相場は1,000〜5,000円ほどですが、車種や依頼先によって異なります。
自分でバッテリー交換をする方法
バッテリー交換は自分でも可能ですが、安全のために正しい手順を守る必要があります。
まず、バッテリーを固定しているステー(金具)を外します。
ケーブルを外す際は、必ず「マイナス(-)端子」から先に外し、次に「プラス(+)端子」を外してください。
新しいバッテリーを取り付け、今度は「プラス(+)端子」から先に接続し、最後に「マイナス(-)端子」を接続します。
バッテリーは非常に重く、手順を誤るとショートする危険もあります。自信がない場合は、ディーラーや車の専門店に依頼しましょう。
三菱アウトランダーのバッテリー位置と規格
ここでは、アウトランダーのバッテリー位置と規格について解説します。
三菱アウトランダーの補機バッテリーの搭載位置
バッテリーの搭載場所は、モデルや年式によって異なります。
ガソリンモデルや、現行のPHEVモデル(GN系)は、エンジンルーム内に搭載されていることが多いです。
一方、旧型のPHEVモデル(GG系)は、荷室(ラゲッジスペース)付近に搭載されています。
ただし、GG系PHEVの場合も、ジャンプスタートはエンジンルーム内に設置された「救援用端子」で行います。
三菱アウトランダーのバッテリーの規格・選び方
三菱アウトランダーのバッテリーの規格は以下を参考にしてください。
| モデル | 車両型式 | 販売時期 | 純正バッテリー | 備考 |
| CW | DBA-CW5W | 2005年10月~ | 75D23L | 4WD/充電制御車 |
| CW | DBA-CW5W | 2008年8月~ | 55D23L | 充電制御車 |
| CW | DBA-CW4W | 2010年1月~ | 75D23L | 充電制御車 |
| GF | DBA-GF7W | 2012年10月~ | Q-85 | アイドリングストップ車 |
| GF | DBA-GF8W | 2012年10月~ | Q-85 | 4WD/アイドリングストップ車 |
| PHEV(GG) | DLA-GG2W | 2012年12月~ | S46B24L(S) | PHV |
| PHEV(GG) | 5LA-GG3W | 2018年8月~ | S46B24L(S) | 4WD/PHV |
| PHEV(GN) | 5LA-GN0W | 2022年10月~ | L1 | PHV |
バッテリーを交換する際は、ご自身の車に適合した規格のものを選ぶ必要があります。
車検証で「車両型式」と「年式」を確認し、適合するバッテリーを選びましょう。
適合しないバッテリーを使用すると、性能を十分に発揮できなかったり、すぐにバッテリー上がりが再発したりする原因となります。
アウトランダーのバッテリー上がりには「オプティメイト7セレクト」
バッテリー上がりの根本的な解決や、日頃のメンテナンス予防には、高機能な充電器が役立ちます。アウトランダーにも適した「オプティメイト7セレクト」の特徴は以下の通りです。
| 機能の名称 | 機能の内容 |
| 全自動マルチステップ充電機能 | バッテリーの状態を自動で診断し、それぞれのバッテリーに合わせた最適な方法で満充電まで導きます。 |
| アンプマティック機能 | バッテリーの容量や状態を自動的に判別し、常に最適な電流を流して充電します。 |
| 超強力パルス回復充電機能 | バッテリー劣化の原因となるサルフェーションを強力なパルスで除去し、蓄電能力を回復させるサポートをします。 |
| バッテリー診断機能 | 充電中も常にバッテリーの状態を監視し、過充電などの異常を検知することで、未然にトラブルを防ぎます。 |
| メンテナンス機能 | 満充電になると自動的に「維持モード」に切り替わります。ケーブルを接続したままにしておくだけで、いつでもエンジンを始動できる最適な状態を維持します。 |
「オプティメイト7セレクト」は、家庭用コンセントにつなぐだけで使える、全自動のバッテリー充電器です。アウトランダーに採用されているアイドリングストップ車用バッテリーにも対応した充電モードを備えています。
つないでおくだけで充電からメンテナンスまで自動で行うため、バッテリーを最適な状態に保ち、寿命を延ばす効果も期待できるでしょう。
バッテリー上がりの不安を解消して三菱アウトランダーでのカーライフを楽しもう!
三菱アウトランダーのバッテリー上がりは、対処法さえ知っていれば怖くはありません。しかし、バッテリーが上がるたびにロードサービスを呼んだり、ジャンプスタートで無理やり回復させたりするのは手間がかかります。
急なバッテリー上がりにいつでも対応できるように、高性能なバッテリー充電器を1台備えておくことをおすすめします。
「オプティメイト7セレクト」のような全自動タイプなら、アウトランダーの高性能バッテリーにも対応しています。
つないでおくだけでバッテリーを最適な状態に保ってくれるため、突然のトラブル予防に役立つでしょう。
オプティメイト7セレクトで日頃からメンテナンスをおこない、快適なアウトランダーでのカーライフを楽しんでください。










