「出かけようとしたら、エンジンがかからない…」
「スライドドアが開かない、もしかしてバッテリー上がり?」
信頼性の高いホンダ車であっても、バッテリー上がりは突然起こります。
この記事では、ホンダ車でバッテリー上がりが起きた際の原因と、車種別の具体的な対処法を解説します。また、大切な愛車をトラブルから守るための予防策も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ホンダ車のバッテリー上がりの主な原因3つ
バッテリーが上がるには必ず理由があります。まずは主な3つの原因を知り、ご自身の状況と照らし合わせてみましょう。
- 長期間乗らないことによる自然放電
- 電装品の使いすぎ
- バッテリー本体の劣化や寿命
それぞれについて見ていきます。
長期間乗らないことによる自然放電
「週末しか乗らない」「最近あまり遠出をしていない」という方は要注意です。車は駐車中も、スマートキーの受信待機やセキュリティシステム、ナビのメモリ保持などのために、常に微量の電気を使っています。
走行して充電する機会が少ないと、自然放電によってバッテリー残量が減り続け、いざという時にエンジンがかからなくなります。
電装品の使いすぎ
エンジン停止中に電装品を使いすぎると、バッテリーは急速に消耗します。
ホンダ車の場合、ACC(アクセサリー)モードでテレビやオーディオを長時間楽しんだり、室内灯を消し忘れたりすることがバッテリー上がりの主な原因です。
また、走行中であっても、渋滞時などでエンジンの回転数が低い状態でエアコンなどをフル稼働させると、充電が追いつかずバッテリー上がりに繋がることがあります。
バッテリー本体の劣化や寿命
バッテリーは消耗品であり、一般的な寿命は2年〜5年程度です。
特にアイドリングストップ搭載車やハイブリッド車(e:HEVなど)の補機バッテリーは、過酷な環境で働いているため、定期的な交換が必要です。
「エンジンのかかりが悪い」「パワーウィンドウの動きが遅い」といった症状が出始めたら、寿命が近いサインだと覚えておきましょう。
オプティメイトはサルフェーション除去機能付き
オプティメイト(OptiMate 4 Quad Program)は、バッテリーの寿命を縮める原因となるサルフェーションを除去する機能を備えています。サルフェーションとは、バッテリー内部で発生する硫酸鉛結晶のことで、これが電極を覆うことで充電効率が低下し、最終的に寿命短縮に繋がります。
オプティメイトは、このサルフェーションを取り除くために、最大22Vの高電圧※と独自のパルス充電技術を採用しています。バッテリーの状態をリアルタイムで監視しながら、バッテリーの状況に合わせてサルフェーションを除去します。
※車載時には最大16Vでの回復充電です。Can-busモード時は回復充電機能はご利用頂けません。いずれも車両側を保護するために自動で制御をします。
ホンダ車のバッテリー上がり時の対処法4選
ホンダ車のバッテリーが上がってしまった場合、以下の方法で対処できます。
- バッテリー充電器を使う
- 他の車から救援してもらう
- ロードサービスを呼ぶ
- 携帯型エンジンスターターを活用する
それぞれについて詳しく解説します。
バッテリー充電器を使う
電源が近くにある場合は、バッテリー充電器を使うのが車に優しい解決策です。
ジャンプスタートはあくまで「エンジンをかけるだけ」の一時的な処置ですが、充電器なら弱ったバッテリーを時間をかけて回復させることができます。
特にHonda SENSINGなどの精密機器を積んだホンダ車にとって、過度な電圧負荷をかけずに安全に満充電にできる充電器は、再発防止の観点からもベストな選択です。
他の車から救援してもらう
近くに家族や友人など、助けてくれる車がいる場合は、ブースターケーブルを繋いで電気を分けてもらう「ジャンプスタート」が可能です。
ただし、救援車は12Vバッテリー搭載のガソリン車である必要があります。
また、ケーブルを繋ぐ手順を間違えると、ホンダ車のハイブリッドシステムや電子制御ユニットを故障させるリスクがあるため、取扱説明書をよく読んで慎重に行いましょう。
ロードサービスを呼ぶ
「道具がない」「自分で作業するのは怖い」という場合は、迷わずロードサービスを利用しましょう。
JAFや自動車保険の付帯サービスに連絡すれば、専門知識を持ったプロが駆けつけてくれます。
費用や待ち時間は発生する可能性がありますが、e:HEVなどの複雑なシステムを持つ車でも、安全確実に対処してもらえるのがメリットです。無理をして車両を故障させるリスクを回避できます。
携帯型エンジンスターターを活用する
ロードサービスや救援車がすぐに来られないような、山間部や早朝・深夜のトラブルで頼りになるのが「携帯型ジャンプスターター」です。
モバイルバッテリーほどのコンパクトなサイズながら、バッテリー上がりの車を単独で復旧させる力を持っています。
ただし、使用するためには定期的に充電しておく必要があります。非常時に確実に作動するよう、ジャンプスターター本体の充電管理を怠らないようにしてください。
【車種別】ホンダ車のバッテリー位置と注意点
ここでは、ホンダの人気車種ごとのバッテリー位置と、対処の注意点を解説します。
- フィットのバッテリー位置・注意点
- フリードのバッテリー位置・注意点
- ヴェゼルのバッテリー位置・注意点
- ステップワゴンのバッテリー位置・注意点
ただし、バッテリー位置はモデルによっては場所が異なる場合もあります。正しい位置は必ず取扱説明書を確認してください。
フィットのバッテリー位置・注意点
フィットの補機バッテリーは、ボンネットを開けたエンジンルーム内にあります。
ハイブリッド車の場合、救援車から電気をもらう際は、エンジンルーム内の12V補機バッテリー(または救援用端子)にケーブルを接続してください。
フィットはコンパクトなエンジンルームのため、バッテリー端子周辺が狭い場合があります。ブースターケーブルを接続する際は、他の金属部分に触れてショートさせないよう、細心の注意を払ってください。
詳しくは「ホンダフィットのバッテリー上がりの対処法と予防策を解説!バッテリー位置や規格も紹介」で紹介しておりますので、ぜひ参考にしてください。

フリードのバッテリー位置・注意点
フリードの補機バッテリーも、エンジンルーム内に搭載されています。多くの場合、向かって右奥(運転席側)や、エアダクトの下あたりに配置されています。
ファミリーカーとして人気のフリードは、電動スライドドアの開閉頻度が高く、お子様の送迎など「短距離走行」が多くなりがちです。
ジャンプスタートで復旧した後は、電動スライドドアの動作が不安定になることがあるため、手動で一度全開・全閉してリセットが必要な場合があります。
詳しくは「ホンダフリードのバッテリー上がり完全ガイド!原因・対処法などを徹底解説」で解説しておりますので、ぜひご覧ください。

ヴェゼルのバッテリー位置・注意点
ヴェゼルの補機バッテリー位置は、エンジンルーム内です。
SUVであるヴェゼルは、キャンプなどのレジャーで使われることも多い車です。エンジンをかけずにラゲッジルームのライトをつけっぱなしにしたり、アクセサリー電源でスマホを充電したりしてバッテリーを上げてしまうケースが目立ちます。
e:HEV(ハイブリッド)車の場合、絶対にオレンジ色の高電圧ケーブルや駆動用バッテリーには触れないでください。必ず12Vの補機バッテリーで作業をおこないます。
さらに詳しいバッテリー上がりの対処法については「ホンダヴェゼルのバッテリー上がりを徹底解説!原因・対処法・予防策まで紹介」で説明していますので、ご覧ください。

ステップワゴンのバッテリー位置・注意点
ステップワゴンのバッテリーは、エンジンルーム内にあります。
ステップワゴンは車体が大きく、パワースライドドアや後席モニターなど、多くの電装品を搭載しています。その分、バッテリーへの負荷も大きいです。
バッテリーが上がると、スマートキーでドアが開かなくなります。スマートキーでドアが開かない場合は、内蔵されているメカニカルキーを使ってドアを解錠し、ボンネットを開けて対処してください。
より専門的な情報は「ホンダステップワゴンのバッテリー上がり対処法!予防策やバッテリー位置・規格も解説」で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

ホンダ車のバッテリー上がりを予防する5つの方法
ホンダ車との快適なカーライフを維持するために、日頃から以下の5つのポイントを意識して予防に取り組みましょう。
- バッテリー充電器を活用してメンテナンスする
- 「短距離走行」を控えて定期的に長距離を走る
- 降車時にライトや半ドアの確認を徹底する
- バッテリー端子の腐食や緩みがないか見る
- 寿命を迎えたら早めに交換する
それぞれ具体的に解説します。
バッテリー充電器を活用してメンテナンスする
最も確実な予防策は、バッテリー充電器を使って自宅でケアすることです。
ホンダ車は駐車中もHonda SENSINGのシステム維持やセキュリティ、スマートキーの待機などで電気を消費しています。特に「週末しか乗らない」といった使い方は、充電不足になりがちです。
充電器を繋ぐことで、こうした駐車中の電力消費をカバーし、常に満充電に近い状態を保てます。結果として、バッテリーへの負担が減り、寿命を大幅に延ばすことが可能です。
「短距離走行」を控えて定期的に長距離を走る
車のバッテリーは、ある程度の時間走り続けないと十分に充電されません。近所のスーパーや駅までの送迎といった数キロ程度の運転(チョイ乗り)ばかりでは、エンジン始動で失った電力を取り戻せず、バッテリー残量は徐々に減ってしまいます。
バッテリーを元気に保つためには、週に1回は30分以上、信号の少ない道をスムーズに走行することをおすすめします。しっかりとエンジンを回すことで発電量が増え、バッテリーが活性化します。
降車時にライトや半ドアの確認を徹底する
基本中の基本ですが、うっかりミスをなくす習慣が大切です。
ホンダ車はオートライトが標準装備されていますが、手動で操作した後の戻し忘れや、マップランプ(読書灯)の消し忘れには注意が必要です。また、フリード、ステップワゴンなどのスライドドア車は、半ドアに気づきにくいことがあります。
半ドア状態だと車載コンピューターがスリープ(省電力)モードに入らず、見えないところで電気を浪費してしまいます。車を離れる際は、ルームランプが消えているか、半ドア警告灯がついていないかを確認しましょう。
バッテリー端子の腐食や緩みがないか見る
定期的にボンネットを開け、バッテリー端子の状態を目視でチェックしましょう。端子が緩んでいたり、白い粉のような汚れ(サビや腐食)が付着していたりすると、電気がスムーズに流れず、充電効率が落ちてしまいます。
特にHonda SENSINGなどの先進安全装備は、安定した電圧供給が不可欠です。汚れがあれば拭き取り、緩みがあれば締め直すなどして、常にクリーンな状態を保つことがトラブル回避に繋がります。
寿命を迎えたら早めに交換する
バッテリーには寿命があり、一般的に2年〜5年ごとの交換が推奨されています。
どれだけ大切に乗っていても、経年劣化は避けられません。出先でエンジンがかからなくなる前に、車検や点検のタイミングでプロに診断してもらいましょう。
「パワースライドドアの動きが遅い」「ヘッドライトが以前より暗い」といった予兆があれば、それは交換の合図です。完全に動かなくなる前に、新品のバッテリーへ交換することを強くおすすめします。
ホンダ車のバッテリー上がり対策にはオプティメイト7セレクトがおすすめ
精密な電子制御システムを搭載するホンダ車のバッテリーケアには、高性能な充電器が不可欠です。そこでおすすめなのが、「オプティメイト7セレクト」です。
オプティメイト7セレクトの機能の一部を以下にまとめました。
| 機能の名称 | 機能の内容 |
| 全自動マルチステップ充電機能 | バッテリーの状態を自動診断し、最適な電流で優しく充電します。ホンダ車の繊細な電装系を守りながら、満充電へ導きます。 |
| アンプマティック機能 | バッテリーのサイズや状態を見極め、電流値を自動調整。フィットからステップワゴンまで、車種を問わず最適な充電が可能です。 |
| 超強力パルス回復充電機能 | 弱ったバッテリーの性能を回復させる機能です。バッテリー交換の頻度を減らし、コスト削減にも貢献します。 |
| バッテリー診断機能 | バッテリーの状態を常に見守る機能です。充電しすぎ(過充電)や異常を未然に防ぎ、もしエラーが起きた場合はすぐにお知らせします。 |
| メンテナンス機能 | 繋ぎっぱなしにするだけで、バッテリーを常に最適な状態に維持できます。週末しか乗らない方にも最適です。 |
オプティメイト7セレクトが1台あれば、日々の充電はもちろん、バッテリーの診断や性能回復などのメンテナンスにも対応できます。
いざという時の強い味方になるため、まだバッテリー充電器をお持ちでない方はぜひご検討ください。
メンテナンスでホンダ車のバッテリー上がりを防ごう
今回は、ホンダ車のバッテリー上がりの原因と車種別の対処法について解説しました。
ジャンプスタートなどの応急処置でエンジンはかかりますが、一度上がってしまったバッテリーはダメージを受けています。また、ハイブリッド車を含む現代のホンダ車は電子機器が多く、バッテリーコンディションが快適なカーライフを左右します。
そのため、トラブルを未然に防ぐ「予防」こそが、快適なカーライフにとって重要です。
ぜひ「オプティメイト7セレクト」を活用して、愛車のバッテリーを常に元気な状態に保ち、安心安全なドライブを楽しんでください。











