「高級ミニバンのヴェルファイアが動かない…」
「家族とのドライブや大切な予定があるのに、ヴェルファイアのエンジンがかからない…」
ヴェルファイアが突然動かなくなると、どう対処していいか迷う方も少なくないでしょう。
この記事では、ヴェルファイアのバッテリー上がりでお困りの方のために、正しい対処法を分かりやすく解説します。
バッテリー上がりの原因や、二度と繰り返さないための最善の予防策まで網羅していますので、ぜひ最後までご覧ください。
【まず確認】バッテリー上がりかどうかをチェックする5つのポイント
エンジンがかからないからといって、必ずしもバッテリー上がりが原因とは限りません。慌ててバッテリーを触る前に、まずは以下の5つの簡単なポイントを確認してみましょう。
- スマートキーの電池切れ
- ガス欠
- シフトレバーが「P」以外に入っている
- ハンドルロック
- バッテリーターミナルの接触不良
それぞれについて詳しく解説します。
スマートキーの電池切れ
スマートキーが反応しない場合、車のバッテリーではなくキー側の電池切れかもしれません。
スマートキーの電池切れの場合、まずキーに内蔵された金属製のメカニカルキーでドアを解錠します。次に、ブレーキを踏んだまま、キーのトヨタエンブレムがある面をエンジンスイッチに押し当てましょう。
「ピッ」という音がすれば車がキーを認識した証拠です。そのままスイッチを押せば、エンジンをかけることができます。
ガス欠
意外と多いのが、単純な燃料切れです。「ガス欠」とも呼ばれます。
エンジン始動を試みた時に「キュルキュル」と音はするのに、一向にエンジンがかかる気配がない場合は、ガス欠の可能性を疑いましょう。特に高速道路を走った後や、給油ランプが点灯していたのを忘れていた、といった状況で起こりがちです。
まずは慌てずに、運転席のメーターパネルで燃料計の目盛を確認してください。
シフトレバーが「P」以外に入っている
車の安全機能が、意図せずエンジン始動を妨げているケースもあります。
オートマチック車は、急発進を防ぐ目的で、シフトレバーが「P(パーキング)」か「N(ニュートラル)」の位置にないとエンジンがかからないよう設計されています。もしレバーが「D(ドライブ)」などに入ったままになっていると、スイッチを押しても反応しません。
まずはブレーキをしっかり踏み、シフトレバーが正しい位置にあるか確認してから、もう一度始動を試みてください。
ハンドルロック
エンジンがかからず、同時にハンドルが固くて動かない場合、「ハンドルロック」という盗難防止機能が作動している可能性が高いです。これはエンジン停止後にハンドルを動かすとかかる仕組みです。
ハンドルロックの解除は難しくありません。ハンドルを左右どちらかに少し力を込めて動かしながら、同時にエンジンスイッチを押すか、キーを回してみてください。左右にガチャガチャと動かすのがコツです。
ロックが外れれば、エンジンを始動できるようになります。
バッテリーターミナルの接触不良
バッテリー自体に電気が残っていても、その通り道である接続部分に問題があればエンジンはかかりません。
車の振動で、バッテリーとケーブルを繋ぐ「ターミナル」という金具が緩むことがあります。また、端子周辺に付着した白い粉(腐食によるもの)が電気の流れを妨げることもあります。
ただし、もしターミナル部分に緩みや粉が見られても、ご自身で触るのは危険です。ショートして他の部品を壊す恐れがあるため、専門家に見てもらうのが最も安全な対処法です。
トヨタヴェルファイアのバッテリー上がり対処法3選
ヴェルファイアのバッテリー上がりが確定したら、次の中からご自身の状況に合った対処法を選びましょう。
- バッテリー充電器で回復させる
- ロードサービスに依頼する
- ジャンプスタートで救援してもらう
ハイブリッド車とガソリン車で手順が異なる場合があるので注意が必要です。
バッテリー充電器で回復させる
ご自宅の駐車場などで時間に余裕があるなら、バッテリー充電器で回復させるのが車に優しい方法です。
急激な電圧をかけるジャンプスタートと異なり、バッテリーの状態に合わせて最適な電流でゆっくりと充電するため、内部への負担をかけません。
バッテリー充電器は、トラブルの根本的な解決に繋がるだけでなく、バッテリーの寿命を延ばす効果も期待できます。緊急時の対処法としてだけでなく、日頃のコンディション維持にも役立つ、一台あると非常に心強いアイテムです。
ロードサービスに依頼する
ご自身での作業に少しでも不安がある場合や、外出先で道具がない時には、プロの力を借りるのが賢明な選択です。
JAFや自動車保険に付帯するロードサービスに連絡すれば、専門家が現場まで駆けつけてくれます。ただし、状況によっては到着までに時間がかかる可能性がある点には注意が必要です。
ヴェルファイアのような現代の車は電子部品が多いため、誤った対処は思わぬ故障に繋がることもあります。専門家なら、安全かつ迅速に問題を解決してくれるので、結果的に時間と費用の節約になることも少なくありません。
ジャンプスタートで救援してもらう
周りに人がいる場合はジャンプスタートでバッテリー上がりを解消する方法もあります。ジャンプスタートとは、救援車のバッテリーと繋いで一時的に電気を分けてもらい、エンジンを始動させる応急処置です。
救援車は、必ず12Vのガソリン車を選んでください。ハイブリッド車やトラックでは電圧や電流が違い、故障の原因になります。
また、ジャンプスタートは手順を間違うと非常に危険なため、自信がない場合は避けましょう。
【ハイブリッド車】救援用端子を使った正しい手順
ハイブリッド車の場合、補機バッテリーではなく、エンジンルーム内にある「救援用端子」にケーブルを接続します。
【ハイブリッド車のジャンプスタートの手順】
①ボンネットを開け、ヒューズボックスのカバーを外すと、赤いキャップが付いた「救援用端子」があります。
②その救援用端子(+)に赤いケーブルを繋ぎます。
③救援車のバッテリーのプラス端子(+)に、もう片方の赤いケーブルを繋ぎます。
④救援車のマイナス端子(ー)に黒いケーブルを繋ぎます。
⑤ヴェルファイアのエンジンルーム内の、塗装されていない金属部分に、もう片方の黒いケーブルを繋ぎます。
⑥救援車のエンジンをかけ、5分ほど待ってからヴェルファイアのハイブリッドシステムを起動します。
ジャンプスタート後は、バッテリーの再充電のために、最低でも30分から一時間程度は走行しましょう。
【ガソリン車】バッテリーに直接つなぐ正しい手順
ガソリン車の場合は、エンジンルーム内のバッテリーに直接ケーブルを接続します。
【ガソリン車のジャンプスタートの手順】
①ヴェルファイアのバッテリーのプラス端子(+)に赤いケーブルを繋ぎます。
②以降の手順は、ハイブリッド車の③〜⑥と基本的に同じです。
ジャンプスタートの手順は取扱説明書に詳しい記載がありますので、必ず確認しながら実行してください。
参照:VELLFIRE 取扱説明書 バッテリーがあがったときは|TOYOTA
トヨタヴェルファイアのバッテリー上がりの原因3選
バッテリー上がりを繰り返さないためには、その原因を知ることが大切です。ここでは、バッテリー上がりの主な原因を3つ紹介します。
- ライト消し忘れや電装品の使いすぎ
- 走行距離が短い、または長期間乗っていない
- バッテリー本体の寿命・劣化
日々の乗り方やバッテリー自体の状態を見直してみましょう。
ライト消し忘れや電装品の使いすぎ
バッテリー上がりの最も一般的な原因が、うっかりミスによる電力の過剰消費です。特にヘッドライトや室内灯の消し忘れは、一晩でバッテリーを空にしてしまうほどの電力を消費します。
エンジンが停止している間、車は発電を行いません。そのため、エアコンやカーオーディオなどを使えば、バッテリーに蓄えられた電気を一方的に消費し続けることになります。
車を離れる際は、ドアをロックする前にもう一度室内が真っ暗になっているか確認する習慣をつけましょう。
走行距離が短い、または長期間乗っていない
車はエンジンをかける際に最も多くの電気を使い、その後、走行することで消費した分を回収・充電します。
しかし、近所のスーパーへの買い物といった短距離の運転(チョイ乗り)ばかりだと、消費した電力を十分に充電しきれません。
さらに、車は駐車中も時計やセキュリティ機能のために微量の電気(暗電流)を使い続けています。そのため、乗る頻度が少なかったり、走行距離が短かったりすると、バッテリーの残量は減る一方になってしまうのです。
バッテリー上がりを防ぐために、最低でも週1回、30分程度は車に乗るように心がけましょう。
バッテリー本体の寿命・劣化
スマートフォンのバッテリーと同じように、車のバッテリーも繰り返し使うことで徐々に劣化する消耗品です。一般的な寿命は2年〜3年が目安とされ、これを超えると電気を蓄える力が弱くなります。
昨日まで問題なかったのに、急にエンジンがかからなくなることもあります。特にヴェルファイアのように電動スライドドアや多くの電子機器を備えた車は、バッテリーへの要求が大きくなりがちです。
エンジンのかかりが悪くなったなど、普段と違うサインを感じたら、寿命を疑い早めに点検することをおすすめします。
オプティメイトはサルフェーション除去機能付き
オプティメイト(OptiMate 7 Select)は、バッテリーの寿命を縮める原因となるサルフェーションを除去する機能を備えています。サルフェーションとは、バッテリー内部で発生する硫酸鉛結晶のことで、これが電極を覆うことで充電効率が低下し、最終的に寿命短縮に繋がります。
オプティメイトは、このサルフェーションを取り除くために、最大22Vの高電圧※と独自のパルス充電技術を採用しています。バッテリーの状態をリアルタイムで監視しながら、バッテリーの状況に合わせてサルフェーションを除去します。
※車載時には最大16Vでの回復充電です。車両側を保護するために自動で制御をします。
トヨタヴェルファイアのバッテリー上がり予防策3選
突然のバッテリー上がりは、日々の少しの心がけと適切なメンテナンスで防ぐことができます。ここでは、今日からすぐに実践できる具体的な予防策を3つ紹介します。
- バッテリー充電器で定期的にメンテナンスする
- 車から降りるときに電装品のOFFを確認する
- 週に1度30分以上を目安に運転する
それぞれについて詳しく見ていきます。
バッテリー充電器で定期的にメンテナンスする
走行による充電だけでは、バッテリーを100%の状態に保つのは難しいことがあります。なぜなら、エンジン始動時の大きな電力消費や、駐車中の自然放電により、バッテリーの充電は少しずつ減ってしまうからです。
特に短距離の運転が多いと、消費した分を完全には充電しきれません。
バッテリー充電器は、この「充電不足」を解消し、バッテリーを本来あるべき満充電の状態に戻す役割を持ちます。
定期的に満充電にすることで、バッテリーの性能を常に最大限に引き出し、突然のバッテリー上がりを防ぎます。さらに、バッテリー自体の寿命を延ばすことにも繋がる、効果的なメンテナンス方法です。
車から降りるときに電装品のOFFを確認する
家を出るときに、電気やガスの元栓を確認するのと同じように、車を離れる前にも最後のチェックを行いましょう。
バッテリー上がりの原因で意外と多いのが、室内灯やヘッドライトの消し忘れです。特に日中の明るい時間帯は、ライトがついたままであることに気づきにくいものです。
車を降りてドアを閉める前に車内を振り返り、メーターパネルやルームランプが完全に消えているかを確認する習慣を付けましょう。このわずか数秒の行動が、翌朝の予期せぬトラブルを防ぐ最も簡単な方法です。
週に1度30分以上を目安に運転する
車のエンジンを始動させる行為は、バッテリーにとってかなりの量の電気を消費します。その消費した電気を取り戻すためには、ある程度の時間、走り続けて充電してあげる必要があります。
例えば、5分や10分程度の短い運転では、消費した分を回収できず、バッテリーの電気は少しずつ減っていく一方です。バッテリーを健康に保つためには、週に一度、できれば30分以上連続して走る「充電のためのドライブ」を意識することが、とても大切になります。
【ガソリン車・ハイブリッド車別】トヨタヴェルファイアのバッテリー位置と規格
ここでは、ヴェルファイアのバッテリー位置と規格を解説します。
トヨタヴェルファイアのバッテリー位置
ヴェルファイアのバッテリー位置は以下の通りです。
ガソリン車 | ハイブリッド車 |
エンジンルーム内 | ラゲージルーム(荷室)の側面や床下 |
特にハイブリッド車は場所が分かりにくいため、一度取扱説明書で確認しておくことをお勧めします。
参照:補機バッテリーの搭載位置を教えて。(ハイブリッド車・プラグインハイブリッド車・電気自動車・燃料電池車)|TOYOTA
トヨタヴェルファイアのバッテリー規格
ヴェルファイアのバッテリー規格は以下の通りです。
種類 | ①バッテリータイプ | ②容量(Ah)(20時間率) | ③CCA | ④排気タイプ |
プラグインハイブリッド車※1 | LN2(欧州規格) | 60Ah | 460A | 一括排気タイプ(液栓あり) |
ハイブリッド車※1 | 51Ah | 380A | ||
ターボガソリン車※2 | LN3(欧州規格) | 65Ah | 600A |
※1 補機バッテリーを交換する場合は、①②④を満たすものを選択してください。
※2 補機バッテリーを交換する場合は、①~④を全て満たすものを選択してください。
バッテリーを交換する際は、ご自身の車に適合した正しい「規格」のものを選ぶ必要があります。間違ったものを取り付けると、トラブルの原因になります。そのため、必ずご自身の車に搭載されているバッテリーの型番を確認してください。
参照:【ヴェルファイア】バッテリーを交換したい。補機バッテリーの型式を教えて。|TOYOTA
トヨタヴェルファイアのバッテリー上がり対策なら「オプティメイト7セレクト」
大切なヴェルファイアをバッテリー上がりの不安から守るためには、高性能なバッテリー充電器を備えておくのが賢明です。中でも「オプティメイト7セレクト」は、ヴェルファイアの特性にも最適な、最もおすすめできる一台です。
以下にオプティメイト7セレクトの機能をまとめました。
機能の名称 | 機能の内容 |
超強力パルス回復充電機能 | 特殊な電気の刺激で、劣化したバッテリーの性能を回復させる手助けをします。0.5Vという超低電圧からでも回復を試みるパワフルな機能です。 |
バッテリー診断機能 | 充電前にバッテリーが壊れていないかを自動でチェックします。充電中・充電後も見守り続け、万が一のトラブルを防ぐ安心機能です。 |
メンテナンス機能 | 充電完了後、バッテリーが自然に減った分だけを自動で補充し、常に満充電の状態を保ちます。 |
全自動マルチステップ充電機能 | 「診断」「回復」「充電」「維持」といった複数の工程を全自動で実行します。バッテリーを傷めず、安全かつ効率的に充電します。 |
アンプマティック機能 | 接続されたバッテリーの大きさや状態を見分け、常に最適な力加減の電気を自動で流します。 |
オプティメイト7セレクトは、大排気量のガソリン車が搭載する大きなバッテリーから、ハイブリッド車の繊細な補機バッテリーまで、その種類を自動で見極めて最適な充電を行います。
また、突然のトラブルを防ぐだけでなく、ヴェルファイアに数多く搭載されているデリケートな電子機器を保護するメンテナンスの役割も果たします。バッテリーの寿命そのものを延ばすことで、未来の交換費用を節約できる、愛車への賢い投資と言えるでしょう。
トヨタヴェルファイアのバッテリー上がりを予防して快適なカーライフを送ろう!
この記事では、ヴェルファイアがバッテリー上がりを起こした際の対処法から、その原因、そして具体的な予防策までを詳しく解説しました。突然のトラブルは誰でも焦りますが、正しい知識があれば落ち着いて対応できます。
ジャンプスタートなどの緊急対処法も有効ですが、それらは根本的な解決にはなりません。ご家族や大切な人との時間を過ごす上質な空間であるヴェルファイアだからこそ、予期せぬトラブルでその価値を損なうことは避けたいものです。そのために何よりも重要なのが、日々の「予防」です。
この「予防」を最も確実かつ簡単に行えるのが、高性能バッテリー充電器「オプティメイト7セレクト」です。
単に充電するだけでなく、バッテリーの状態を常に最高のコンディションに保つ多彩なメンテナンス機能を備えています。弱ったバッテリーを回復させる機能もあり、まさに「バッテリーの主治医」のような存在です。
トラブルのないカーライフを送るための相棒として、ぜひ「オプティメイト7セレクト」の導入をご検討ください。