トヨタノアは、洗練されたデザインや広い室内空間、多機能による使い勝手のよさなどから高い人気を誇る車種の一つです。
その一方で、多機能であるゆえにバッテリー電力の消費が高い傾向にあり、一部のユーザーからは「バッテリーが上がりやすい」という意見も見られます。
本記事では、トヨタノアのバッテリー上がりにお悩みの方に向け、バッテリー上がりの対処法や日常的にできる予防法などについて解説します。
トヨタノアのバッテリー上がり対処法3選
トヨタノアのバッテリーが上がったときの主な対処法には以下の3つがあります。
- バッテリー充電器を使う
- 他の車から一時的に電気を分けてもらう
- ロードサービスに頼る
それぞれの内容について解説します。
バッテリー充電器を使う
トヨタノアのバッテリー上がりには、バッテリー充電器の利用が効果的です。
バッテリー充電器とは、家庭用コンセントなどからバッテリーへ電力を供給するツールのことです。バッテリーへ直接電力を供給できることから、走行やアイドリングなどの充電をおこなうことなくバッテリーを正常な状態にすることができます。
車用のバッテリー充電器の価格は、数千円~数万円とものによって大きく異なります。理由は、機能や充電速度、対応バッテリーの種類などの違いで、基本的には高価なものほど優れたものになります。
そのため、バッテリー充電器を購入する際は、価格だけでなく自車のバッテリーに対応しているか、どのような機能が搭載されているかを確認することが重要です。
特に、バッテリー充電器の取り扱いになれていない方は、料金よりも安全に関する機能が充実しているかを基準に購入するのがおすすめです。
他の車から一時的に電気を分けてもらう
トヨタノアがバッテリー上がりを起こした場合は、他の車から一時的に電気を分けてもらう方法、いわゆる「ジャンプスタート」が効果的です。
ジャンプスタートとは、電力のある他の車のバッテリーから電力を供給してもらい、一時的にエンジンを始動させるための電力を確保する方法です。
具体的な実施手順は以下の通りです。
【ジャンプスタートの手順】
1. 事故車(バッテリー上がりを起こした車)と救援車のエンジンをOFFにする
2. ブースターケーブルを手順通りに接続する
3. 救援車のエンジンをONにする
4. 事故車のエンジンをONにする
5. ブースターケーブルを接続時と逆の順番で外す
なお、事故やトラブルを防ぐため、ジャンプスタート実施する際は、必ず以下の点を守ってください。
【ジャンプスタート実施時の注意点】
・救援車のバッテリーが同じ電圧(12V)かどうか
・救援車がハイブリッド車ではないか
・ブースターケーブルの以下の順番で接続できているか
①事故車の+端子
②救援車の+端子
③救援車の-端子
④事故車のエンジンの金属部分(①で接続した位置から離れた未塗装の金属部)
また、ジャンプスタートはジャンプスターターと呼ばれる専用のツールでも実行可能です。急なバッテリー上がりに備えたい方は、購入しておくとよいでしょう。
ロードサービスに頼る
バッテリー上がりの対処として、JAFや保険会社のロードサービスを利用する方法もあります。
ロードサービスを利用すれば、バッテリー上がりの診断からジャンピングスタートの実施、必要であればバッテリー交換まで、安全かつ迅速に対応してくれます。
そのため、バッテリー上がりの対処に不慣れな方には、おすすめの対処法といえるでしょう。
注意点としては、ある程度の時間がかかる点と料金が発生する可能性がある点です。
時間に関しては、依頼から作業完了まで1時間30分ほど見ておく必要があります。道路や車の状況によっては、より多くの時間がかかる可能性も考えられます。
料金に関しては、JAFの場合は会員であれば無料で対応してくれますが、非会員の場合は有料です。保険会社に関しては、会社ごとに内容が異なりますので、気になる方は事前に確認しておくとよいでしょう。
トヨタノアのバッテリー上がりを防ぐための日常的な対策3つ
トヨタノアのバッテリー上がりを防ぐために日常的にできる対策を以下の3つ紹介します。
- バッテリー充電器を使い常に最適な状態に保つ
- 定期的な走行を心がける
- エンジン停止中の電装品の使用を最小限にする
それぞれの内容について解説します。
バッテリー充電器を使い常に最適な状態に保つ
バッテリー充電器によるこまめな充電は、バッテリー上がりの防止だけでなく、バッテリー劣化防止にも効果的です。
バッテリーは、使用しない期間が長かったり、電力の少ない状態から一度に充電したりすると劣化が速まります。そのため、定期的に充電をおこない、充電のある状態を常に保つことで劣化のスピードを抑えられるのです。
また、バッテリー充電器は機種によって、バッテリーのメンテナンスや回復をおこなってくれる機能が備わっています。
バッテリー充電器の機能を活用しつつ、こまめな充電により最適な状態を維持することで、バッテリー上がりの防止はもちろん、バッテリー寿命の延長にも期待できるでしょう。
定期的な走行を心がける
一つ目の対策は、定期的に車を走らせるよう心がけることです。
車はエンジンをOFFにしているときでもシステムの維持などで電力を消費し、そのまま放置すると約1ヶ月ほどでバッテリー上がりを起こします。
そのため、バッテリー上がりを防ぐためには、定期的に車を走行させて充電をおこなう必要があります。
車を走らせる頻度としては、1~2週間に1回を目安にするとよいでしょう。また、走行する際は、時速50kmほどの速度で30分~1時間ほど走らせるとある程度バッテリー上がりのリスクは抑えられるでしょう。
ただ、最近のハイブリット車補機バッテリーへの充電は走行中・アイドリング中での充電はあまり変わらない車両もあります。そのような車両の場合、定期的なアドリングも有効な対策になります。
エンジン停止中の電装品の使用を最小限にする
エンジン停止中の電装品の使用を最小限にするのもバッテリー上がりの防止に効果的です。
トヨタノアはシステムの仕様上、電力消費が多い傾向にあります。そのため、エンジン停止中に電装品を長時間使うと電力を大きく消費することとなり、バッテリー上がりのリスクが高まるためです。
具体的な対策としては、エンジン停止中のエアコンやオーディオの使用を控える、ドライブレコーダーの駐車監視機能の設定を、電力消費の少ないものに変える、などが効果的です。
また、最新のノアは「ACCカスタマイズ」と呼ばれる、エンジンを停止してもオーディオ操作が可能になる機能が搭載されています。
便利ではある一方で、消費電力が増加する要因の一つでもありますので、バッテリー上がりが気になる方は、設定をON(ONにすると機能が働かなくなる)にしておきましょう。
トヨタノアの純正バッテリー規格
トヨタノアの補機バッテリー規格は以下の通りです。
種類 | 仕様 | ①バッテリータイプ(サイズ区分) | ②容量(Ah アンペアアワー)(20時間率) | ③CCA(コールドクランキングアンペア) | ④排気タイプ |
ガソリン車 | 標準仕様寒冷地仕様 | LN2(欧州規格) | 60Ah | 360A | ・各セル排気タイプ(液栓あり)・一括排気タイプ(液栓あり) |
ハイブリッド車 | 標準仕様寒冷地仕様 | LN2(欧州規格) | 60Ah | 360A | ・各セル排気タイプ(液栓あり)・一括排気タイプ(液栓あり) |
引用:トヨタ「Q【ノア】補機バッテリーの型式を教えて。」
ハイブリッド車の補機バッテリーを交換する際は、上記の①②③すべてを満たすものを選択する必要があります。
また、ガソリン車の補機バッテリーを交換する際は、上記①②を満たすものを選択する必要があります。
故障や事故をおこさないためにも、バッテリー交換などをおこなう際は必ず型式を確認の上おこないましょう。
ハイブリッドとガソリン車では違う!トヨタノアのバッテリー位置
トヨタノアはハイブリッド車かガソリン車かで、バッテリーの位置は異なります。
種類ごとのバッテリーの位置は以下の通りです。
種類 | バッテリーの位置 |
ハイブリッド車 | ラゲージルーム(後部荷室)カバー内 |
ガソリン車 | エンジンルーム内左奥 |
バッテリーは取り扱いを間違えると、思わぬ故障や怪我につながるケースも少なくありません。作業に不安のある方は、カー用品店やディーラーなどの専門業者に依頼するのがおすすめです。
トヨタノアのバッテリー上がりが不安なら「オプティメイト7セレクト」の購入がおすすめ
トヨタノアのバッテリー上がり対策としてバッテリー充電器の購入を検討されている方には「オプティメイト7セレクト」がおすすめです。
「オプティメイト7セレクト」は、ハイブリッド車を含む様々なバッテリーに対応した高性能な充電器で、最適な充電モードでバッテリーを回復・維持し、バッテリー上がりを予防する効果が期待できます。
オプティメイト7セレクトの機能の一部を以下に紹介します。
機能の名称 | 機能の内容 |
全自動マルチステップ充電機能 | バッテリーの状態を診断し、最適な電流と電圧で複数の充電ステップを自動的に実行します。これにより、バッテリーを安全かつ効率的に満充電にすることができます。 |
アンプマティック機能 | バッテリーのサイズと状態に合わせて、充電電流を自動的に最適化する機能です。小さいバッテリーには低い電流で、大きいバッテリーにはより高い電流で効率的に充電をおこないます。これにより、様々な容量のバッテリーに対して、常に安全かつ最速の充電を提供することができます。 |
超強力パルス回復充電機能 | 長期間放置されたバッテリーや、充電不足のバッテリーに発生しやすいサルフェーション(電極板への硫酸鉛の結晶付着)を、微弱な電気パルスを送ることで除去し、バッテリーの性能回復を促します。超強力パルスにより0.5V以上あればバッテリーの回復充電を試みます。 |
バッテリー診断機能 | 充電前にバッテリーの状態を診断し、充電に適しているかどうかを判断します。また、充電中や充電後にもバッテリーの状態を監視し、異常を検知した場合に警告を表示することがあります。これにより、不良なバッテリーへの充電を避け、安全性を高めます。 |
メンテナンス機能 | 充電完了後、バッテリーが最適な電圧を維持するように自動的に制御します。過充電を防ぎ、バッテリーを長期間良好な状態に保ちます。車両を長期間使用しない場合でも、バッテリー上がりを予防するのに役立ちます。 |
表にあるとおり「オプティメイト7セレクト」はバッテリーの性能を最大限に引き出す機能のほか、ユーザーが安心して利用できる機能が搭載されています。
そのため、バッテリー充電器の利用がはじめての方でも、より高い性能の充電器を求める方にもおすすめのバッテリー充電器です。
ただ、注意をすべき点としては充電中の車両システムの起動等の電気的スパイクの影響により、まれにオプティメイト充電器がフリーズしてしまうことがあります。
これはより高度にバッテリー状態に合わせて充電をするオプティメイトだからこそ起こり得るのですが、もちろん再充電をすることも可能です。
LED4の状態が24時間以上続く場合は、入力コンセントを抜き充電器側のLEDランプが完全に消灯をしてから10秒以上経った後に、再度充電を開始してください(バッテリー側の接続を外し、再接続をする方法でも構いません)。
赤LED3から始まった場合は、そのまま5分程度放置し、(電源を入れたまま)再度接続をし直し、LED4(青)から充電が開始する事を確認してください。
まとめ
トヨタノアのバッテリーが上がった際は「他の車から電力を分けてもらう」「バッテリー充電器を利用する」「ロードサービスを頼る」などの方法で対処可能です。
それぞれの方法には特徴がありますので、ご自身の状況に合わせた方法を選ぶとよいでしょう。
また、バッテリー上がりは、ご自身が困るのはもちろんバッテリーの劣化を大きく進めてしまうことから、できるだけ発生させないようにするのが重要です。
具体的な対策としては「定期的に走行する」「エンジン停止中の電装品使用を控える」「バッテリー充電器をこまめに使う」などが効果的です。
バッテリー充電器の購入を検討されている方には「オプティメイト7セレクト」がおすすめです。
オプティメイトはさまざまな車両メーカーで純正採用や推奨をいただいている充電器です。充電しすぎを防ぐ「過充電保護」や、火花の発生を抑制する「スパーク保護」など、初心者の方でも安心して使用いただける保護機能を搭載してます。
トヨタノアのバッテリー上がりにお悩みの方は、ぜひ「オプティメイト7セレクト」をお試しください。