車のバッテリーの充電方法は？充電が必要なタイミングも解説

「車のバッテリーを充電する方法を知りたい」
「そもそもバッテリーは充電する必要があるのか知りたい」

このような悩みをお持ちではないでしょうか。

車には、エンジンの始動やカーナビなど、さまざまな箇所に電気が使用されています。そのため、車を快適に運転させるためには、バッテリー内の電気を常に適切に保っておかなければなりません。

車のバッテリーを充電する方法には「車を走らせる」「バッテリー充電器を利用する」などがありますが、車の使用状況や環境によって適している方法が異なります。そのため、バッテリーをよい状態に保つためには、それぞれの方法についてよく知っておくことが重要です。

本記事では、車のバッテリーを充電する方法や、充電が必要なタイミングなどについて解説します。

車のバッテリーの充電方法

車のバッテリーを充電する主な方法は、以下の3つです。

• バッテリー充電器を利用する
• 車を走らせる
• カー用品店や整備工場に依頼する

それぞれの内容について解説します。

バッテリー充電器を利用する

カー用品店やネットなどで、車用のバッテリー充電器を購入すれば、自宅でバッテリー充電をおこなうことが可能です。

気軽にバッテリー充電ができるようになることから、バッテリー上がりをはじめとしたトラブルを防ぎやすくなる点、長期的に見れば業者に依頼するよりも費用を抑えられる点などがメリットとして挙げられます。

また、メンテナンス機能が搭載されたバッテリー充電器もあるため、バッテリーをよい状態で維持できるようになる点もメリットといえるでしょう。

デメリットととしては、使用方法を誤ると事故や怪我につながる場合がある点が挙げられます。しかし、近年では安全面に配慮されたバッテリー充電器も多く販売されているため、それらの機能が搭載されたバッテリー充電器を購入することで、事故や怪我のリスクは大きく抑えられます。

以上のことから、バッテリーをよい状態に保ちたい方や車に乗る時間の確保が難しい方、作業の手間をかけてでも安全性やコスト両方を重視したい方におすすめの充電方法といえるでしょう。

車を走らせる

最も手軽に車のバッテリーに充電する方法は、車を走らせることです。

車には、オルタネーターと呼ばれる発電機が搭載されており、車を走行させることで自動的にバッテリーへ充電される仕組みとなっているため、基本的には車を走行させるだけで運転に必要な電力を確保可能です。

車の運転に必要な電力を確保するためには、1週間に1度ほど時速50～60kmで30分～1時間の走行が必要といわれています。そのため、現在車を運転する頻度がこれらを下回っている場合は、意識的に車を走らせるか、別の方法でバッテリーに充電する必要があります。

車をよく利用する方や、できるだけコストを抑えて充電したい方におすすめです。

カー用品店や整備工場に依頼する

カー用品店や整備工場、ディーラーによっては、バッテリー充電をおこなってくれる所もあります。

業者に依頼するメリットは、プロの手によって安心かつ確実に充電をおこなえる点です。また、業者によってはバッテリーの状態もチェックしてくれるため、バッテリーに関わるトラブルを未然に防げる、といったメリットもあります。

デメリットとしては、1回の充電ごとに2,000～3,000円の費用がかかる点です。また、長ければ半日ほど車を業者に預けなければならないため、業者が自宅から遠い場所にあったり、頻繁に車を利用したりする場合は注意が必要です。

以上のことから、コストよりも安全面を重視する方や近くにカー用品店や整備工場がある方、車に乗る頻度が比較的少ない方におすすめの充電方法です。

バッテリーの充電が必要となるタイミング

よく車を利用する方であっても、バッテリー充電が必要となるケースは少なくありません。ここでは、バッテリーの充電が必要となるタイミングについて詳しく解説します。

バッテリーが上がった時

代表的なバッテリーの充電が必要となるタイミングが「バッテリーが上がった時」です。

バッテリー上がりとは「バッテリー内の電力がエンジン始動に必要な電力を下回っている」状態のことです。エンジンを始動できないことから、オルタネーターによる充電もできず、車両本体のみで解決することができなくなります。

バッテリーが上がってしまった場合は、バッテリー充電器の利用をはじめとした外部からの電力供給が必要となります。

バッテリーが上がる原因には、以下が考えられます。

• 車の長期間に渡る放置
• エンジンOFF時にライトやオーディオなど電装系アクセサリの使用
• バッテリーやオルタネーターの不具合

なお、バッテリー上がりが頻繁に発生する場合は、バッテリーが寿命を迎えている可能性があるため、専門の業者に1度みてもらうか、バッテリーの交換を実施しましょう。

バッテリー電力の低下を示すサインが出ている時

バッテリー電力の低下を示すサインが出ている時も、バッテリー充電が必要なタイミングです。

バッテリー内の電力が低下している場合、以下のような症状が出ます。

• ライトの光量が弱くなる
• 窓を開け閉めするスピードが遅くなる
• エンジンのかかりが悪くなる

上記のような症状がよく見られる場合は、バッテリー内の電力が低下している可能性が高いです。バッテリーの電力低下は、バッテリーが上がりのリスクが高まるだけでなく、バッテリーの劣化も進むため、早急に充電をおこないましょう。

電圧計が一定以下の数値を示している時

電圧計一定以下の数値を示している時も、バッテリー充電が必要なタイミングです。

電圧計とは、バッテリーの電圧（バッテリー内の電気を機器に送る力）を測るツールのことで、利用することにより正確にバッテリーの状態を確認できます。電圧計はカー用品店などで販売されていますので、気になる方は購入してみるとよいでしょう。オプティメイトCable O-128v2では接続するだけで、LEDライトを見て、バッテリーの状態を簡単に確認できます。

以下の表は、エンジン停止時に電圧を計測した際におけるバッテリー状態の目安です。バッテリー電圧が落ち着くのには時間が掛かるため、エンジン停止後しばらく時間を空けてからの測定が必要です(理想は２４時間)。

エンジン停止時の電圧の目安
12.5V以上	正常
10.5～12.4V	・使用期間が2年未満であれば充電で回復可能なケースが多い ・使用期間が2年以上の場合も回復できる可能性が高いが交換も検討するとよい
10.5V未満	・使用期間が2年未満であれば充電で回復可能なケースがある ・バッテリーが寿命を迎えている可能性が高くバッテリーの交換が必要

こちらは、エンジン始動時に電圧を計測した際の目安です。エンジン始動時に計測する際は、走行後10分ほど時間を置いてから計測すると、より正確な数値が測れます。

エンジン始動時の電圧の目安
13.5～14.7V	正常
13V以下	バッテリーやオルタネーターに不具合が発生している可能性がある

また、電圧計の数値が異常に高い数値（エンジン停止時に13v以上でている、など）を示している場合、バッテリーやオルタネーターなどに問題が発生している可能性があるので、一度プロの業者にみてもらうようにしましょう。

バッテリー充電器を選ぶ際のポイント

ここでは、バッテリー充電器の購入を検討している方に向け、バッテリー充電器を選ぶ際のポイントを解説します。

具体的な内容は以下の通りです。

• 使っているバッテリーに適合した充電器か
• 充電器の電圧がバッテリーに適しているか
• どのような機能が搭載されているか
• 操作性がよいか

それぞれの内容について解説します。

使っているバッテリーに適合した充電器か

車用バッテリーには鉛AGMや液式、EFBなど、さまざまな種類があります。それぞれのバッテリーは、構造や特性が異なるため、バッテリーに合った適切な充電器を使用する必要があります。

なお、対応していない充電器を使用すると、バッテリーの寿命を縮めたり、最悪の場合、バッテリーの破損や故障につながるため注意が必要です。

バッテリー充電器の仕様欄や取扱説明書には、対応するバッテリーの種類が記載されているので、購入前に必ず確認しましょう。

充電器の電圧がバッテリーに適しているか

車用バッテリー充電器を選ぶ際は、バッテリーの電圧に対応しているかも重要なポイントです。バッテリーの電圧と充電器の電圧が合っていないと、充電ができなかったり、バッテリーを傷めてしまったりする可能性があるためです。

一般的な車用バッテリーの電圧は12Vですが、大型車や特殊車両などでは24Vのバッテリーが使われている場合もあります。そのため、バッテリー充電器を購入する際は、充電したいバッテリーの電圧を確認しから選ぶようにしましょう。

また、充電器には対応電圧の範囲が記載されている場合があります。例えば、「12V/24V対応」と記載されていれば、12Vと24Vの両方のバッテリーを充電できます。複数の車両を所有している場合や、将来的に異なる電圧のバッテリーを使用する可能性がある場合は、対応電圧の範囲が広い充電器を選ぶと便利です。

自動車始動用・補機バッテリーの12Vの方は「オプティメイト7セレクト」がお勧めです。24Vのバッテリー・１２Vでもボイジャーバッテリー・オプティマといった一部のディープサイクルバッテリーをご利用の方は、「オプティメイト7 12V/24V」をお勧めいたします。

どのような機能が搭載されているか

搭載されている機能の確認も、バッテリー充電器を購入する際の重要なポイントです。

車用のバッテリー充電器には、基本的な充電機能のほか、利用者の安全や守る機能やバッテリーを長持ちさせる機能など、さまざまな機能が備わっているものがあります。

以下は、車用バッテリーに搭載されている、主な機能の一覧です。

名称	概要
過充電防止機能	充電完了後に自動的に充電を停止し過充電によるバッテリーの劣化や損傷を防ぐ
サルフェーション除去機能	バッテリー内部に発生するサルフェーション（硫酸鉛の結晶）を除去しバッテリーの性能を回復させる
パルス充電機能	微弱な電流を断続的に流すことでバッテリーの活性化を促し寿命を延ばす
バッテリー診断機能	バッテリーの状態を診断し、充電の必要性やバッテリーの寿命を判断する
トリクル充電機能	充電完了後も微弱な電流を流し続けバッテリーを常に満充電状態に維持する
フロート充電機能	満充電になると充電を停止し、電圧が低下した場合にのみ充電をおこなう
温度補正機能	気温の変化に応じて充電電圧を自動調整し最適な充電をおこなう

これらの機能は、バッテリーの寿命を延ばし安全に充電をおこなう上で非常に重要です。特に、充電過充電防止機能は、バッテリーの劣化や事故を防ぐために必須の機能といえるでしょう。

バッテリー充電器を選ぶ際は、これらの機能が搭載されているかを確認し、自分の使用状況やバッテリーの種類に合わせて最適な充電器を選ぶのがおすすめです。

操作性がよいか

バッテリー充電器が「操作しやすいか」「表示がわかりやすいか」どうかも購入する上で重要なポイントです。

いくら高機能・多機能なバッテリー充電器であっても使えなければ意味がありません。また、表示がわかりにくければ、誤操作によってバッテリーを傷めてしまう可能性があるためです。

バッテリー充電器を購入する際は、以下の点を考慮するとよいでしょう。

• 操作手順がわかりやすいか
• 誤操作が起こりにくいボタン配置になっているか
• ケーブルの長さやクリップの使いやすさが使用環境に合っているか
• 充電状況やバッテリー状態がわかりやすく表示されるか
• エラー表示がわかりやすいか

バッテリー充電器の基本的な利用方法

バッテリー充電器は利用方法を間違えると事故や怪我につながります。そのため、安全かつ効果的に充電するためには、正しい手順を守ることが重要です。

ここでは、バイクのバッテリーを充電する際の正しい手順を解説します。なお、すべての手順において「マイナス端子から外す・プラス端子からつなぐ」を徹底してください。順番を誤るとショートする可能性があり非常に危険です。

車用バッテリー充電器の基本的な使用手順は以下の通りです。

1. 車本体のバッテリー端子をマイナス→プラスの順に外す
2. バッテリーを車本体から外す
3. 充電器の端子をプラス→マイナスの順で接続して充電開始する
4. 充電が完了したらバッテリーの端子をマイナス→プラスの順で外す

なお、バッテリー充電器の種類によっては、手順が大きく異なります。例えば、通常であれば充電完了後は速やかに充電器を外す必要がありますが、トリクル充電機能が搭載されている充電器であれば外さない方がよい場合もあります。

そのため、充電器を利用する際は必ず事前に取扱説明書を読み、記載されている内容に従って充電をおこなってください。

バッテリー充電器を利用する際の注意点

バッテリー充電器を利用する際の主な注意点は以下の2つです。

• 換気のよい場所でおこなう
• 長期間放置したバッテリーを充電する際はこまめに状態を確認する

それぞれの内容について解説します。

換気のよい場所でおこなう

バッテリー充電器を利用する際は、安全のため換気のよい場所でおこなうことが重要です。バッテリー充電中に発生する水素ガスには引火性があり、換気の悪い場所では爆発や火災の危険性があるためです。

また、安全確保のためにも、タバコなどの火元を持ち込まない、保護メガネ・ゴム手袋を装着する、なども徹底しましょう

長期間放置したバッテリーを充電する際はこまめに状態を確認する

長期間放置され過放電状態となっているバッテリーを充電する際は、事前に問題がないかチェックをおこないましょう。

また、充電をする際にもこまめな確認が必要です。特に、充電開始から1時間はバッテリーから離れず、問題がないかをチェックし、その後も1時間に一度は状態を確認してください。

以下は、バッテリーに問題がある時によくある症状の一例です。

• 電解液が泡立っている
• 1つのセルが他のセルと比べて活発に動いている
• シューという音が発生している

このような症状が確認された場合は、すぐに充電を中止して使用を控えるようにしましょう

車向けバッテリー充電器「オプティメイト7セレクト」の紹介

車向けのバッテリー充電器の購入を検討されている方には「オプティメイト7セレクト」がおすすめです。

「オプティメイト7セレクト」は、ベルギーに本社があるTecMate社が提供している車向けバッテリー用充電器です。誰でも満足して使えるよう以下のような特徴を備えています。

• 過充電防止機能やスパーク防止機能など安心・安全に使用できる機能を多数搭載
• 最大10Aの高出力により大きな鉛バッテリーにも対応
• バッテリーサイズに合わせて出力調整をするアンプマティック機能と温度補正機により完全自動充電が可能
• 0.5V以上あれば、バッテリーの回復充電を試みてくれる「超強力パルス回復充電機能」搭載
• 一部のディープサイクルバッテリー向けの電圧が選択可能
  ※ボイジャーバッテリー・オプティマバッテリーといったディープサイクルバッテリーにより特化した、オプティメイト７ 12/24V TM267のラインナップもございます。「オプティメイト7 12V/24V」
• エンジンをかけられない状態でも安定した電力を供給できる「パワーサプライモード」を搭載

オプティメイト7セレクト」には、適切な量の充電を確認した段階で、自動でメンテナンスモードに切り替わる機能が備わっています。過充電によるバッテリーの膨張や破裂を防げるため、専門の知識がなくても安心・安全にバッテリー充電をおこなうことが可能です。

まとめ

車のバッテリーを充電する主な方法には「車を走らせる」「プロの業者に依頼する」「バッテリー充電器を利用する」などがあります。

各方法が向いている方は以下の通りです。

車を走らせる	・車をよく利用する方 ・できるだけコストを抑えて充電したい方
プロの業者に依頼する	・コストよりも安全面を重視する方 ・近くにカー用品店や整備工場がある方 ・車に乗る頻度が比較的少ない方
バッテリー充電器を利用する	・バッテリーをよい状態に保ちたい方 ・安全性とコスト両方を重視したい方 ・車に乗る頻度が比較的少ない方

自分に合った充電方法でバッテリーをよい状態に維持し、快適な車ライフを過ごしましょう。