車のバッテリーを充電するタイミングは？充電方法やバッテリー上がりの原因も解説

「車のバッテリーは定期的に充電をした方がよいのか知りたい」
「車のバッテリーを充電する方法やバッテリーが上がりやすくなる原因を知りたい」

このような悩みをお持ちではないでしょうか。

結論からいいますと、出勤や買い物などで車をよく利用する場合は、バッテリーを充電する必要はあまりありません。しかし、車を週1回程度しか乗らない場合や、長期間乗らない場合は定期的にバッテリーを充電する必要があります。

本記事では、車のバッテリーを充電するタイミングや、バッテリーが上がりやすくなる原因などについて解説します。

車におけるバッテリーの役割

車におけるバッテリーは、車を走行させるのに必要な電力を車両本体に供給する役割を持っています。

車は、エンジンの始動やエアコンの運転、ヘッドライトの点灯など、走行に不可欠な部分の多くに電気を使用しています。そのため、バッテリー内の電気が無くなると車の走行自体ができなくなってしまうため、バッテリー内の電力は常に一定以上に保っておかなければなりません。

バッテリーの電力は、車に搭載されている「オルタネーター」と呼ばれる発電機を通して、走行中は常に充電される仕組みとなっています。そのため、普段から車をよく利用している場合は、あまり意識的に充電をする必要はありません。

その一方で、バッテリーは使っていなくても自然に放電されることから、普段あまり車に乗らない方や、出張などで長期間車に乗れない方などは意識してバッテリーの充電をしておかないと、いざという時にバッテリーが上がって車が使えないといった事態になりかねません。

具体的には、1週間に1度短距離しか走らない方や、3週間～1か月の期間で車に乗らないような方は、バッテリー充電に関する対策が必要といえるでしょう。

車のバッテリーを充電する方法

車のバッテリーを充電する主な方法は以下の3つです。

• 車両を走行させる
• 業者に充電を依頼する
• 車用バッテリー充電器を利用する

それぞれの内容について解説します。

車両を走行させる

車には「オルタネーター」と呼ばれる発電機が搭載されており、車両を走行させることでバッテリーの充電が可能です。そのため、エンジンが作動するのであれば、車両を走行させることで充電できます。

頻度としては1週間に1度、20～30分程度走らせるのがおすすめです。充電する際は時速50～60kmを目安に走行すれば効率よく充電できるでしょう。

また、アイドリングでもバッテリーの充電はおこなえますが、走行時にくらべて充電できる電気量は大きく下がります。車両に装備している電装系のアクセサリが多い場合は、電気の回復量が使用量を下回りバッテリーの充電につながらないこともありますので注意が必要です。
ただ、最近のハイブリット車補機バッテリーへの充電は走行中・アイドリング中での充電はあまり変わらない車両もあります。そのような車両の場合、定期的なアドリングも有効な対策になります。

ガソリンスタンドや整備工場などに充電を依頼する

ガソリンスタンドや整備工場、カー用品店などの業者に依頼してバッテリーを充電するのも一つの方法です。

プロの業者に依頼することで、安心・安全バッテリー充電がおこなえるだけでなく、業者によってはバッテリーの劣化具合のチェックや簡単なメンテナンスをしてくれます。

ただし、1回の充電で2,000～3,000円の費用がかかる点、充電中（6～12時間程度）は店舗に車両を預けなけなければならない点には注意が必要です。

車用バッテリー充電器を利用する

車用のバッテリー充電器の利用も、バッテリーを充電する方法です。

バッテリー充電器を購入することで、長期間放置によるバッテリー上がりなどにもすぐに対応ができるようになります。また、バッテリーは放電がされるほど劣化が進むことから、自宅の充電器でこまめに充電をすることで、バッテリーの劣化を抑える効果にも期待できます。

その一方で、バッテリー充電器は扱いを間違えると事故や怪我につながる可能性があります。そのため、充電をおこなう際は、取扱説明書をしっかりと読み、正しい手順でおこなうことが重要です。

近年では、安全や使いやすさに配慮した高性能な充電器も販売されているので、安心・安全に充電をしたい方はそれらを購入するのもよいでしょう。

車のバッテリーが上がる原因

車のバッテリーが上がる主な原因は以下の3つです。

• 車の利用頻度が少ない
• 電装系のアクセサリを着けすぎている
• バッテリーが故障している・寿命を迎えている

それぞれの内容について解説します。

車の利用頻度が少ない

車の利用頻度が少ないと、放置による自然放電や走行時の電気使用量に充電量が追い付かず、バッテリー上がりにつながります。

具体的には、1回あたりの乗車距離が短い方（8km未満）や3週間～1か月に1回程度しか車に乗らない方などは、バッテリー上がりの可能性が高いといえるでしょう。

上記に該当する方は、バッテリー上がりを起こさないためにも「1週間に1度を目安に車を30分ほど走らせる」「充電器を利用する」などの対策が必要です。

電装系のアクセサリを着けすぎている

電装系のアクセサリを多く着けているのもバッテリー上がりの原因になります。

カーナビやドライブレコーダー、追加のLEDライトなど、近年ではバッテリーの電気を消費するアクセサリが少なくありません。電装系のアクセサリを多く搭載している車両の場合、走行中であってもアクセサリの使用に電力を取られてしまい、バッテリーが充電されにくくなります。

また、エンジン停止やアイドリング状態で使用すると、バッテリー内の電気を大きく消費することとなり、バッテリーが上がりのリスクが高まります。

バッテリーが寿命を迎えている

バッテリーの寿命もバッテリー上がりの原因の一つです。

一般的な車用バッテリーの寿命は2～3年といわれています。そのため、どれだけ適切に扱っていたとしても前回のバッテリー交換から2年以上経過している場合はバッテリーが上がる可能性があります。

バッテリーが寿命を迎えた場合、新しいものに交換するしかありません。出先でバッテリーが寿命を迎える事態を防ぐためにも、2～3年に1度はバッテリーの状態をチェックして、必要に応じて新しいものに交換しましょう。

なお、バッテリー上がりを起こしてしまったり、長期間放置してしまったりすると、バッテリーは劣化しやすくなります。できるだけバッテリーを長持ちさせたい場合は、こまめにバッテリーを充電し、常に電気がある状態を維持するとよいでしょう。

バッテリーの電圧が低下しているサイン

次のような症状が見られるのは、バッテリーの電圧（電気を送り出す力）が低下しているサインです。できるだけ早めにバッテリーの充電や交換をするのがおすすめです。

• パワーウインドの開閉が遅い
• エンジンをかけた際のセルモーターの音が弱い
• ヘッドライトが暗くなった

また、電圧計を用いることで、より正確にバッテリーの状態を確認することが可能です。電圧計はカー用品店などで販売されていますので、気になる方は購入してみるとよいでしょう。

以下の表は、エンジン停止時に電圧を計測した際におけるバッテリー状態の目安です。バッテリー電圧が落ち着くのには時間が掛かるため、エンジン停止後しばらく時間を空けてからの測定が必要です(理想は２４時間)。

エンジン停止時の電圧の目安
12.5V以上	正常
10.5～12.4V	・使用期間が2年未満であれば充電で回復可能なケースが多い ・使用期間が2年以上の場合も回復できる可能性が高いが交換も検討するとよい
10.5V未満	・使用期間が2年未満であれば充電で回復可能なケースがある ・バッテリーが寿命を迎えている可能性が高くバッテリーの交換が必要

こちらは、エンジン始動時に電圧を計測した際の目安です。エンジン始動時に計測する際は、走行後10分ほど時間を置いてから計測すると、より正確な数値が測れます。

エンジン始動時の電圧の目安
13.5～14.7V	正常
13V以下	バッテリーやオルタネーターに不具合が発生している可能性がある

なお、計測時に普段より高すぎる数値を示す場合も、何かしらの不具合が発生している可能性が高いです。この状態を放置すると、バッテリーや車両本体の故障につながりますので、早めに業者にみてもらうのがおすすめです。

車向けバッテリー充電器「オプティメイト7セレクト」の紹介

「車のバッテリーをできるだけ長持ちさせたい」「車にあまり乗らないので、いざ乗ろうという時にバッテリーが上がっていないか不安」と感じている方には、車向けバッテリー充電器「オプティメイト7セレクト」がおすすめです。

「オプティメイト7セレクト」は、ベルギーに本社があるTecMate社が提供している車向けバッテリー用充電器です。誰でも満足して使えるよう以下のような特徴を備えています。

• 過充電防止機能やスパーク防止機能など安心・安全に使用できる機能を多数搭載
• 最大10Aの高出力により大きな鉛バッテリーにも対応
• バッテリーサイズに合わせて出力調整をするアンプマティック機能と温度補正機により完全自動充電が可能
• 0.5V以上あれば、バッテリーの回復充電を試みてくれる「超強力パルス回復充電機能」搭載
• ディープサイクルバッテリー向けの電圧が選択可能
• エンジンをかけられない状態でも安定した電力を供給できる「パワーサプライモード」を搭載

「オプティメイト7セレクト」には、適切な量の充電を確認した段階で、自動でメンテナンスモードに切り替わる機能が備わっています。過充電によるバッテリーの膨張や破裂を防げるため、専門の知識がなくても安心・安全にバッテリー充電をおこなうことが可能です。

まとめ

車のバッテリーを充電するタイミングは、利用頻度によって大きく異なります。普段から車を乗っている方は、あまりバッテリーの充電を意識する必要はありませんが、1回あたりの乗車距離が短い方や長期間車に乗らない方は、定期的にバッテリー充電をおこなうのがおすすめです。

バッテリー充電の方法には「車を走らせる」「ガソリンスタンドや整備工場に依頼する」「充電器を利用する」などの方法があります。

それぞれの方法にはメリット・デメリットがありますので、自身の状況に適した方法で充電するとよいでしょう。

「普段車に乗らないので、いざ乗るときにバッテリーが上がっていないか不安」「バッテリーを常に最適な状態にしてできるだけ長く使いたい」といった方はバッテリー用の充電器を備えておくのがおすすめです。